27 - 28 January 2024 Modern and Contemporary Art

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LOT 060

マルク・シャガール

The Circus (Mourlot 490-527)

Detail

1967
リトグラフ、38点組(23点はカラー)、アルシュ紙、タイトルページ、本文、オリジナルジャケット、カバーボード、スリップケース
奥付にサイン、エディションナンバー
S. 45.1 × 34.6 cm (17¾ × 13⅝ in.) (each)
ED. 250
Publisher (版元): Tériade Editeur、パリ

Estimate¥8,000,000 - 13,000,000

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コンディション:各作品概ね良好です。いずれも経年による焼け、染み、波打ちが見られます。左下角と見開きページの中央下部に折れ跡があります。オリジナルケースに経年による染みがあります。

マルク・シャガールは、ベラルーシ生まれのフランスの芸術家であり、20世紀でもっとも影響力のある芸術家の一人である。モダンアート運動の先駆者として、絵画から陶芸、版画など数多くの夢幻的な傑作を世に残し、芸術界に大きな影響を与えた。
シャガールの、生涯を通じたサーカスへの関心は幼少期にまで遡る。ロシア革命前のヴィテプスクでの幼少時代、巡回する曲芸師、道化師、馬術師が地元の村人を楽しませる光景は彼に深い印象を与えた。しかし同時に、親子が路上で不器用ながらも激しい曲芸を試みる姿が、無関心な村人に見過ごされる事にも強い悲しみを覚えたようだ。この幼少期の出来事がきっかけとなり、シャガールは作品に度々サーカスのモチーフを登場させるが、1967年に発表されたリトグラフセット《Le Cirque》は、シャガールがまさに幼少期に感じたサーカスの印象を鮮やかでダイナミックな光景として捉えている。
この作品は、23のカラーと15のモノクロのリトグラフで構成されており、動物、曲芸師、道化師などが夢幻的に描かれている。ヤギ、牝鶏、不規則な色彩の馬、バイタリティ溢れるサーカスの団長、空中を浮遊する恋人たち、そして遠くの背景で跳ぶジャグラーなど、彼のシンボルモチーフが、活気ある青春の思い出として鮮やかに描き出されている。本作に見られる秀逸な構図や色彩を通じて、シャガールは独自の芸術的スタイルを確立し、モダンアートを牽引した一芸術家として不動の名声を得ている。

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