NEWSニュース

PRESS - 2023.02.15

企画セールを東京国際フォーラムで開催

SBIアートオークション株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役:藤山友宏)は、2023年3月11日(土)に、東京国際フォーラムにおいて「Tokyo Contemporary: Redefined」を開催いたします。
「Tokyo Contemporary: Redefined」は、わたしたちの生きる現代社会をアートによって再定義するというコンセプトのもと、2022年に開始した特別企画セールで、今回で2回目を迎えます。
昨年に引き続き、日本最大級のアートフェアである「アートフェア東京2023」の会期に併せて、東京国際フォーラムで開催いたします。同時代のアーティストによる選りすぐりの作品をご用意いたしましたので、本セールをとおして「東京のいま」をご体感いただけますと幸いです。

■実施概要
第56回SBIアートオークション|Tokyo Contemporary: Redefined

総出品数:87点
エスティメート下値総額:3億6,420万円

【下見会】
開催日時:
2023年3月9日(木)11:00-19:00
2023年3月10日(金)11:00-18:00

会場:
東京国際フォーラム ホールD7(〒100-0005 東京都千代田区丸の内3-5-1)

【オークション】
開催日時:2023年3月11日(土)13:00- Lot. 001-088
会場:東京国際フォーラム ホールD5(〒100-0005 東京都千代田区丸の内3-5-1)
※3月9日(木)及び10日(金)の下見会の会場と異なります。
※下見会・オークション会場へのご入場に当たり、アートフェア東京のチケットは不要です。
※電話、書面、オンラインの他、会場でもご入札いただけます。
※オークションの進行状況はYouTubeから視聴できます。
YouTube Streaming:https://www.youtube.com/channel/UC32a7MUOI-xI1DY-CghG-KA
※詳細はウェブサイトをご確認ください。
ウェブサイト:https://www.sbiartauction.co.jp/lp/2023_03_11/jp/

■関連イベント
トークショー「データでわかる!資産になるアートとは?」

文化庁の委託の下毎年公開される「日本のアート産業に関する市場レポート」にも寄稿されている株式会社QUICK新規事業企画担当の武井氏・石井氏をお招きし、同社が2017年から取り組まれているアートに関するデータ分析の結果について、SBIアートオークションのデータを交え語っていただきます。

開催日時:2023年3月11日(土)11:00-12:00(予定)
会場:東京国際フォーラム ホールD5(〒100-0005 東京都千代田区丸の内3-5-1)
登壇者:武井昭仁氏(株式会社QUICK)、石井陽子氏(株式会社QUICK)
※ご入場は先着順です。

<登壇者プロフィール>
・武井昭仁(たけい・あきひと)
2006年株式会社QUICK入社。データ管理部門を経験後、システム開発、マーケティング、企画部門を経験。現在は新規事業企画を担当。

・石井陽子(いしい・ようこ)
2012年株式会社QUICK入社。アプリケーション開発部門を経験後、システム運用やデータ管理を経験。現在は新規事業企画を担当。

■出品作品ハイライト
※オンラインカタログ:https://www.sbiartauction.co.jp/auction/catalogue/112


■SBIアートオークションとは


20世紀以降のコンテンポラリーアートを中心に、モダンアートや写真・デザイン・工芸など、多岐にわたりお客様のライフスタイルを彩る良品をご紹介する公開型オークションです。登録顧客の国籍は50か国以上(※)に上り、落札総額の約3割を海外顧客の落札が占めるなど、国内随一の国際性を誇ります。日本のアートマーケットを象徴する作家の作品はもちろん、国内オークションへの出品が少ない海外作家の作品も積極的に紹介し、日本のアートマーケットの成長・拡大に取り組んでいます。
(※)2022年4月現在
Instagram:https://www.instagram.com/sbiartauction/

■オークション参加について
オークションは売却額を競り上げる方式で行われます。
初めて参加くださるお客様には、事前の登録をお願いしております。
オークションで作品を購入する方法の詳細は、以下のページでご確認いただけます。
購入方法詳細:https://www.sbiartauction.co.jp/buy-sell/buy/

■今後のオークションスケジュール(予定)
第57回SBIアートオークション|LIVE STREAM AUCTION
開催日:2023年4月14日(金)・15日(土)

第58回SBIアートオークション|MODERN & CONTEMPORARY ART
開催日:2023年5月26日(金)・27日(土)

■SBIアートオークション株式会社
美術品のオークション、売買、売買仲介、ファイナンス、アドバイザリー等、お客様のニーズに応じて、国内外の幅広いネットワークを活用した多角的な事業を展開しています。サービスの提供を通じて、より多くの方に美術品を所有する喜びや大切さ、面白さを伝えていくと同時に、美術品を永く大切にし、次の代につないでいくお手伝いをしております。
会社名:SBIアートオークション株式会社
代表者:代表取締役 藤山友宏
所在地:東京都江東区有明3-6-11 TFTビル東館
設立:2011年4月1日
HP: https://www.sbiartauction.co.jp/

問合せ先
SBIアートオークション株式会社 広報担当 加来・岡村
〒135-0063 東京都江東区有明3-6-11 TFTビル東館
Tel. 03-3527-6692 Fax. 03-3529-0777
Mail. artauction@sbigroup.co.jp
Web. https://www.sbiartauction.co.jp/

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PRESS - 2023.02.08

オフィス移転のお知らせ

SBIアートオークション株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役:藤山友宏)は、2023年2月13日(月)から、新しいオフィスに移転し営業いたします。

当社は、2012年2月に第1回オークションを開催して以来、昨年で10年の節目を迎えました。この10年間で開催したオークションの数は50を超え、取引の質・量ともに継続的な成長を続けております。これもひとえに皆さまからの多大なるご支援の賜物であり、改めて深く御礼を申し上げます。
この度、事業規模の拡大に伴い、オフィスを有明・TFTビル(東京ファッションタウンビル)東館7階から同館6階へ移転することとなりました。新しいオフィスにはLIVEスタジオやギャラリースペースを併設しております。
移転を機に、さらなるサービスの向上を図り、皆様のご期待に添えるよう一層の努力を重ねていく所存です。
今後ともご支援・ご愛顧を賜りますようよろしくお願い申し上げます。


■オフィス移転
【移転日】
2023年2月13日(月)
※移転に伴う休業はございません。
2月10日(金)まで現オフィスにて営業いたします。

【移転先】
〒135-0063 東京都江東区有明3-6-11 TFTビル東館 6階
※電話番号及びFAX番号に変更はございません。(Tel: 03-3527-6692 / Fax: 03-3529-0777)

【アクセス】
Bエレベーターをご利用ください。
※配送業者様はAエレベーター側の貨物用エレベーターで専用の搬入出口までお越しください。

【郵便物等送付先】
2月10日(金)以降に到着予定の郵便物等は移転先宛てにお願いいたします。

■SBIアートオークションとは


20世紀以降のコンテンポラリーアートを中心に、モダンアートや写真・デザイン・工芸など、多岐にわたりお客様のライフスタイルを彩る良品をご紹介する公開型オークションです。登録顧客の国籍は50か国以上(※)に上り、落札総額の約3割を海外顧客の落札が占めるなど、国内随一の国際性を誇ります。日本のアートマーケットを象徴する作家の作品はもちろん、国内オークションへの出品が少ない海外作家の作品も積極的に紹介し、日本のアートマーケットの成長・拡大に取り組んでいます。
(※)2022年4月現在
Instagram:https://www.instagram.com/sbiartauction/

■オークション参加について
オークションは売却額を競り上げる方式で行われます。
初めて参加くださるお客様には、事前の登録をお願いしております。
オークションで作品を購入する方法の詳細は、以下のページでご確認いただけます。
購入方法詳細:https://www.sbiartauction.co.jp/buy-sell/buy/

■SBIアートオークション株式会社
美術品のオークション、売買、売買仲介、ファイナンス、アドバイザリー等、お客様のニーズに応じて、国内外の幅広いネットワークを活用した多角的な事業を展開しています。サービスの提供を通じて、より多くの方に美術品を所有する喜びや大切さ、面白さを伝えていくと同時に、美術品を永く大切にし、次の代につないでいくお手伝いをしております。
会社名:SBIアートオークション株式会社
代表者:代表取締役 藤山友宏
所在地:東京都江東区有明3-6-11 TFTビル東館
設立:2011年4月1日
HP: https://www.sbiartauction.co.jp/

問合せ先
SBIアートオークション株式会社 広報担当 加来・岡村
〒135-0063 東京都江東区有明3-6-11 TFTビル東館
Tel. 03-3527-6692 Fax. 03-3529-0777
Mail. artauction@sbigroup.co.jp
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AUCTION - 2023.01.30

【落札結果&次回出品募集】第55回SBIアートオークション|LIVE STREAM + MODERN AND CONTEMPORARY ART

2023年1月27日、28日開催のオークション「LIVE STREAM + MODERN AND CONTEMPORARY ART」の落札結果をご報告いたします。
ご参加いただき誠にありがとうございました。

総額:1,129,961,250円
落札率:93.9%
トップロットは草間彌生の「ぶどう」で落札額149,500,000円 。
国内外のオークションで初紹介のSHUN SUDOや矢入幸一が注目を集め、ビッド多数 。
当社オークション初出品となる江上越や谷口正造は、エスティメートの上限を大きく上回る落札額を記録。

>> 落札結果 [オンラインカタログ]
>> 落札結果 [PDF]

◆落札結果ハイライト
落札価格には手数料(消費税別)が含まれています。



Lot.164
アンディ・ウォーホル
Chicken'n Dumplings, from Campbell's Soup Ⅱ (F. & S. Ⅱ.58)
4,000,000 - 7,000,000 JPY
Price Realized 10,005,000 JPY




Lot.430
井田 幸昌
Lady
5,000,000 - 8,000,000 JPY
Price Realized 11,500,000 JPY




Lot.435
草間 彌生
ぶどう
40,000,000 - 70,000,000 JPY
Price Realized 149,500,000 JPY




Lot.439
草間 彌生
ドレス (C)
20,000,000 - 30,000,000 JPY
Price Realized 48,300,000 JPY




Lot.441
奈良 美智
Power Plant
(No. YNF3583)
8,000,000 - 14,000,000 JPY
Price Realized 17,825,000 JPY




Lot.444
エドガー・プランズ
How do you start a painting?
1,500,000 - 2,500,000 JPY
Price Realized 5,290,000 JPY





◆オフィス移転に伴う落札作品引渡し場所に関するご案内
本年2月に有明・TFTビル東館の7階から6階へオフィスを移転いたします。
当社オフィスでの落札作品受取をご希望のお客様におかれましては、ご希望の引渡し日に応じてご案内する階が異なる場合がございますので、あしからずご了承ください。


◆開催予定と出品募集
第56回SBIアートオークション
開催日:
2023年3月11日(土)
出品受付は締め切りました。

第57回SBIアートオークション
開催日:
2023年4月14日(金)- 15日(土)
出品受付締切:
2023年2月21日(火)

出品をお待ち申し上げております。
査定は下記からお申込みいただけます。
ご検討くださいますようお願いいたします。
>> 査定依頼

◆問合せ先
SBIアートオークション
Tel: 03-3527-6692 FAX: 03-3529-0777
Email: artauction@sbigroup.co.jp

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PRESS - 2023.01.24

2022年の活動を振り返るアニュアルレポート公開



SBIアートオークション株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役:藤山友宏)は、2023年1月11日(水)に、2022年の活動を振り返るアニュアルレポートをウェブサイト上で公開いたしました。 当社は、2012年2月に第1回オークションを開催して以来、昨年で10年の節目を迎えました。これもひとえに皆さまからの多大なるご支援の賜物であり、改めて深く御礼を申し上げます。

この10年間で開催したオークションの数は50を超え、設立から今日までの取引額の増加を受けて、当社の取り組みに対して国内外から多くの興味・関心をお寄せいただいております。皆さまにひろくアートの素晴らしさやアート市場の面白さを知っていただきたく、この度初の試みとなるアニュアルレポートを作成いたしました。

「アートで人生を豊かに」をモットーに、アート業界のすそ野を広げ、アート市場の活性化と健全な発展に寄与することを当社の使命としております。本アニュアルレポートが、現代アート市場の今を知るための一助となれば幸いです。





■概要
2022年アニュアルレポート

【目次】
はじめに
要約
2022年開催オークション概要
2022年企画セール「Tokyo Contemporary: Redefined」
2022年のトピック別TOP3ロット
2023年のSBIアートオークション

【公開日】
2023年1月11日(水)

【掲載場所】
当社ウェブサイトNEWSページ:https://www.sbiartauction.co.jp/news/article/88




■SBIアートオークションとは


20世紀以降のコンテンポラリーアートを中心に、モダンアートや写真・デザイン・工芸など、多岐にわたりお客様のライフスタイルを彩る良品をご紹介する公開型オークションです。登録顧客の国籍は50か国以上(※)に上り、落札総額の約3割を海外顧客の落札が占めるなど、国内随一の国際性を誇ります。日本のアートマーケットを象徴する作家の作品はもちろん、国内オークションへの出品が少ない海外作家の作品も積極的に紹介し、日本のアートマーケットの成長・拡大に取り組んでいます。
(※)2022年4月現在
Instagram:https://www.instagram.com/sbiartauction/

■オークション参加について
オークションは売却額を競り上げる方式で行われます。
初めて参加くださるお客様には、事前の登録をお願いしております。
オークションで作品を購入する方法の詳細は、以下のページでご確認いただけます。
購入方法詳細:https://www.sbiartauction.co.jp/buy-sell/buy/

■SBIアートオークション株式会社
美術品のオークション、売買、売買仲介、ファイナンス、アドバイザリー等、お客様のニーズに応じて、国内外の幅広いネットワークを活用した多角的な事業を展開しています。サービスの提供を通じて、より多くの方に美術品を所有する喜びや大切さ、面白さを伝えていくと同時に、美術品を永く大切にし、次の代につないでいくお手伝いをしております。
会社名:SBIアートオークション株式会社
代表者:代表取締役 藤山友宏
所在地:東京都江東区有明3-6-11 TFTビル東館
設立:2011年4月1日
HP: https://www.sbiartauction.co.jp/

問合せ先
SBIアートオークション株式会社 広報担当 加来・岡村
〒135-0063 東京都江東区有明3-6-11 TFTビル東館
Tel. 03-3527-6692 Fax. 03-3529-0777
Mail. artauction@sbigroup.co.jp
Web. https://www.sbiartauction.co.jp/

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NEWS - 2023.01.11

Annual Report



SBIアートオークション株式会社は2012年2月に第1回オークションを開催して以来、昨年で10年の節目を迎えました。これもひとえに皆さまからの多大なるご支援の賜物であり、改めて深く御礼を申し上げます。

この10年間で開催したオークションの数は50を超え、設立から今日までの取引額の増加を受けて、当社の取り組みに対して国内外から多くの興味・関心をお寄せいただいております。当社のオークションに参加をいただいている方々はもちろんのこと、これまでご関心をお持ちではなかった方々にもアートの素晴らしさやアート市場の面白さを知っていただければと思い、この度初の試みとなるアニュアルレポートを作成いたしました。

「アートで人生を豊かに」をモットーに、アート業界のすそ野を広げ、アート市場の活性化と健全な発展に寄与することを当社の使命としております。本アニュアルレポートが、現代アート市場の今を知るための一助となれば幸いです。



   図1:SBIアートオークションの歩み(現代アートセールのみ抽出)



【要約】

■ 前年比の1.5倍となる落札総額69.3億円を記録、オンライン配信型セールが定着
2022年は計7回のセールを開催。セール形式にかかわらず、いずれのオークションも高い落札率とエスティメート下限からの伸び率を記録し、過去最高の成績を収めました。

■ 落札価格帯ボリュームゾーンの上昇変化
最も多い価格帯は100-499万円台で、2020年と比較して比重の拡大(17.9%→24.5%)が見受けられます。また、特に上半期は高価格帯のロットを取り揃えた影響で1,000-4,999万円台も増えており、高価格帯まで競り上がるマーケットの力が強まっている様子がうかがえます。こうした平均落札価格の上昇が、2022年の結果につながりました。

■ 若年層コレクターのプレゼンスの高まり
落札者の年代別比率で、40代以下が全体の6割を占めました。当社が取り扱う現代アートと若年層コレクターの相性が良いというばかりでなく、若い世代のアート購入に対する積極性が増している様子がうかがえ、日本のアートマーケットの明るい未来を期待させるものでもあります。

■ ワールド・レコード樹立、若手作家の積極的な紹介―マーケットのトレンドセッターとして
地位が確立している作家の市場価格をさらに押し上げるとともに、実力のある若手作家やこれまでオークションでの取扱いがなかった作家の発掘及び発信を積極的に行いました。今後も日本のアートマーケットの活性化に寄与すべく邁進してまいります。



【2022年開催オークション概要】

当社は、会場型、オンライン配信型及びそのハイブリッド型の併せて計7回のオークションを開催しました。出品総数2,320点、平均落札率96.8%、落札総額69.3億円、エスティメート下限からの伸び率は平均245.4%となり、取扱い作品1点当たりの落札額の上昇を受けて、前年よりさらに落札総額を増やす結果(前年比152.2%)となりました。


表1:2022年オークション実施概要
  (各セールの詳細及び落札結果は、開催日及び落札総額のリンクからそれぞれご確認いただけます)

開催日   

会場型

ロット数

落札総額

落札率

1/28-29

ハイブリッド型

492点

10.9億円

99.8%

3/12

会場型(記録動画)

75点

12.8億円

98.7%

4/15-16

オンライン配信型

397点

3.4億円

97.5%

5/27-28

会場型

297点

14.2億円

96.0%

7/15-16

ハイブリッド型

329点

8.5億円

93.9%

9/16-17

オンライン配信型

422点 

4.9億円

96.4%

10/28-29

会場型(記録動画)
       308点

14.6億円

95.1%




2020年8月国内初完全無観客オークション開催における導入以来、プラットフォームの技術改良を重ねているオンライン配信型セールは、従来の会場型セールに劣らぬ賑わいを見せており、今日その利便性からオークションの一形態として定着しています。例えば、2022年開催のオンライン配信型セールの落札率は平均96.95%で、会場型セールの平均落札率96.6%に比肩する結果となっており、エスティメート下限からの伸び率でもオンライン配信型セールは2.3倍、会場型セールは2.2倍と、同等の水準を記録しています。また2022年のセールにおいては、オンラインシステムから参加のお客様による高価格帯ロットの落札も相次ぎ、リアルとオンラインの垣根は益々取り払われてきているように見受けられます。

セールの参加者数は延べ4,971名、国外36か国からご参加いただきました。近年の現代アートマーケットへの関心の拡大を受け、参加者数に占める新規参加者の比率は1セール当たり平均37.5%となりました。

落札者数は計1,163名で、国内7割に対し海外からの落札が3割となり、海外に劣らない国内の競りの強さと層の厚さがうかがえる結果でした。海外落札者数の内訳はアジア圏68%、ヨーロッパ17%、アメリカ13%となりました。うち、アジア圏としては台湾、香港、韓国がそれぞれ3割ずつを占める構成で、台湾や香港の堅調さに加えて、市場成長を背景とした韓国の購買力が引き続き目立つ形となりました。年代別で見ると、40代以下の落札割合が6割を占めており、若年層の顧客の存在感が増しています。


図2:セール落札者数年代別比率(2022年。法人の場合は法人代表者又は取引責任者の年代を集計。)




【2022年企画セール「Tokyo Contemporary: Redefined」】

当社では例年、モダン&コンテンポラリーアートセール及びLIVE STREAMセールに加え、特別セールを企画・実施しております。2020年のワインセール、2021年の日本初のNFTアートセールに次いで、2022年は、日本のアートマーケットの更なる発展の一助とするべく、日本最大級の国際アートフェア「アートフェア東京」との初の同時期開催となる企画セール「Tokyo Contemporary: Redefined」 を開催。プライマリーマーケットを担うギャラリーが多数集うアートフェアと、セカンダリーマーケットでの存在感を増しているオークションが隣り合い、会場となった東京国際フォーラムは春の東京のアートシーンの祝祭的な熱気に包まれました。

アンディ・ウォーホル、イヴ・クライン、オスカー・ムリーリョ、河原 温、李 禹煥等、国内外の現代アートマーケットで名高いアーティストによる選りすぐりの作品75点から成る「Tokyo Contemporary: Redefined」セールは大きな盛り上がりを見せ、落札率98.7%、落札総額12.8億円を記録しました。トップロットは草間 彌生の「INFINITY NETS」で、落札額は1.61億円となりました。(セールの様子を納めた当社オークション紹介動画はこちら )
また、本セール開催にあわせ、アートフェア東京の北島輝一氏をお迎えし、トークショー「金融マーケットから見た日本のアートマーケット」 を実施。金融のバックグラウンドをもつ北島氏ならではの視座を交え、日本のアートマーケットの現状と展望について考える貴重な機会となりました。(記録動画はこちら )

本年3月には、昨年に引き続き「アートフェア東京」との同時期開催となる企画セールを東京国際フォーラムで開催いたします。セールの開催にあわせ、新たなテーマでトークショーを実施する予定ですので、ご期待ください。


画像1, 2:企画セール「Tokyo Contemporary: Redefined」オークション風景



【2022年のトピック別TOP3ロット】

2022年のオークションに出品された作品の中から、カテゴリー毎の落札結果をランキング形式でご紹介いたします。

■高額落札TOP3

表2:2022年高額落札ランキング

(詳細はこちら 1: ロッカク アヤコ「Untitled」  2: 草間 彌生「INFINITY NETS」 3:  草間 彌生「蝶 [TWWEN] 」)

高額落札ランキングでトップを飾るのはロッカク アヤコ100×150cmのキャンヴァス作品。エスティメート下限の4.6倍となる1億8,400万円で落札され、国内外オークションにおける作家の過去最高額(ワールド・レコード)を更新しました。2位、3位には草間 彌生のアクリル画がランクインし、作家の長きにわたる不動の人気を物語っています。特筆すべきは落札者の参加方法で、いずれもオンラインシステムを通じて落札されています。かつては億を超える高価格帯の作品は電話又は会場入札が主流でしたが、コロナ禍を経た今は価格帯を問わず、オンライン入札に対する心理的障壁が取り払われている様子がうかがえます。



■エスティメート下限からの伸び率TOP3

表3:2022年伸び率ランキング

(詳細はこちら 1: 今井 麗「Cooking in 3min」  2: 武田 鉄平「絵画のための絵画 012」 3:  佐藤 誠高「Star 9」)

エスティメートからの伸び率は、マーケットにおける注目の度合いを反映しています。最も高い伸び率を見せたのは、“日常の中のかけがえのない瞬間”を暖かなまなざしで描く作家、今井 麗の2018年作のキャンヴァス作品。国内外のコレクターから多くの問合せ及び入札をいただき、エスティメート下限の32倍を超える1,955万円で落札されました。次点は、第54回セールカタログの表紙を飾った武田 鉄平のパネル作品で、国内外のオークション初出品ながら2022年最多の入札数を記録しました。



■当社オークション初出品作家TOP3

表4:2022年初出品の注目作家ランキング

(詳細はこちら 1: 武田 鉄平「絵画のための絵画 012」  2: 友沢 こたお「slime XXXII」 3:  水戸部 七絵「Elizabeth Ⅱ」)

当社オークションにて初出品となる作家の作品は、その注目度の高さから2022年のセールでも好成績を残しています。1999年生まれの友沢 こたお、1988年生まれの水戸部 七絵など、日本の現代アートの今を体現する若い世代の作家も多く活躍しており、今後の展開が期待される作家も数多く存在しています。当社は現代アートに特化したオークションハウスとして、日本やアジアのまだ知られていない実力ある作家を世界に向けて発信・紹介する役割を担ってまいります。


■SNS人気作品TOP3

表5:2022年SNS投稿エンゲージメント率ランキング(当社オフィシャルInstagramアカウント上の投稿に対するいいね、コメント、保存、シェア等リアクションの割合(エンゲージメント率)を集計し、上位3つを選出。)

(詳細はこちら 1: KYNE「Untitled」  2: Backside works.「MANEATER gold」 3:  TIDE「PLAY at HOME」)

当社Instagramアカウントは14,500人超のフォロワー数を数え(2022年12月13日時点)、2022年は425件の投稿について計26,186のいいねをいただきました。特にKYNE、Backside works.、TIDEとストリートアートの作品に対する強い反応が見受けられました。当社では、静止画による出品作品の紹介だけでなく、下見会やセールの様子を収めた動画を含む様々なコンテンツを公開しております。プロモーションツールとしてだけでなく、ユーザーの皆様とのコミュニケーションツールとして今後もより一層SNS発信に注力してまいりますので、皆様どうぞご期待ください。
Instagram
Facebook
Twitter
YouTube



【2023年のSBIアートオークション】

■ 上期のスケジュール
新年第一弾となるオークションは1月28日・29日にハイブリッド形式で開催、3月には「アートフェア東京」との同時期開催となる企画セールを東京国際フォーラムで開催いたします。その後、4月、5月とオークションの開催が続きますが、これらのオークションへの出品を只今受け付けております。査定は弊社ウェブサイト「査定依頼」ページよりお申込みいただけます。ご検討くださいますようお願いいたします。




■ オフィス移転のお知らせ
事業規模拡大に伴い、2023年2月より当社オフィスを有明TFTビル内の7Fから6Fへ移転することとなりました。新しいオフィスにはLIVEスタジオやギャラリースペースを併設、これを機にさらなるサービスの向上を図り、皆様のご期待に添えるよう一層の努力を重ねていく所存です。今後ともご支援・ご愛顧を賜りますようよろしくお願い申し上げます。



問合せ先
SBIアートオークション株式会社 広報担当 加来・岡村
〒135-0063 東京都江東区有明3-6-11 TFTビル東館
Tel. 03-3527-6692 Fax. 03-3529-0777
Mail. artauction@sbigroup.co.jp
Web. https://www.sbiartauction.co.jp/



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PRESS - 2023.01.06

本年最初のSBIアートオークション 1月27日(金)・28日(土)代官山で開催

SBIアートオークション株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役:藤山友宏)は、2023年1月27日(金)及び28日(土)に、「第55回 SBIアートオークション|LIVE STREAM + MODERN AND CONTEMPORARY ART」を開催いたします。

鮮やかな葡萄のモチーフが描かれた草間 彌生のアクリル作品を皮切りに、スタイリッシュなモノトーンの南瓜を含むアクリル、グアッシュ、コラージュ等のオリジナル作品が8点、エディション作品が21点と、本セールのラインナップを通して多種多様な草間ワールドが展開します。その他、ロッカク アヤコの100×100cmスクエアのキャンヴァス作品、KYNEの大型キャンヴァス作品、色鉛筆で描かれた奈良 美智のオリジナル作品等がセールに彩りを添え、今井 麗や友沢 こたおなど、近年のマーケットを賑わす新進気鋭の作家も登場します。キャンベルスープ缶を含む計5点のウォーホルによるシルクスクリーン作品をはじめ、ジョーディー・カーウィック、エドガー・プランズ等注目の海外作家も数多く揃います。

■実施概要
第55回SBIアートオークション|LIVE STREAM + MODERN AND CONTEMPORARY ART

総出品数:526点
エスティメート下値総額:5億6,922万円

【開催日時】
2023年1月27日(金)11:00- Lot.001-313 (ライブ配信型オークション)
2023年1月28日(土)11:00- Lot.314-532 (会場型オークション)

【下見会】
2023年1月25日(水)11:00-19:00
2023年1月26日(木)11:00-18:00

【会場】
ヒルサイドフォーラム(〒 150-0033 東京都渋谷区猿楽町 18-8 ヒルサイドテラス F棟 1F)

※27日(金)は会場を設けないライブ配信型オークションです。電話、書面、オンラインでご参加ください。
※28日(土)のセールは電話、書面、オンラインの他、会場でもご入札いただけます。
※オークションの進行状況はYouTubeから視聴できます。
YouTube Streaming:https://www.youtube.com/channel/UC32a7MUOI-xI1DY-CghG-KA
※詳細はウェブサイトをご確認ください。
ウェブサイト:https://www.sbiartauction.co.jp/lp/2023_01_28/jp/

■出品作品ハイライト 
※オンラインカタログ:https://www.sbiartauction.co.jp/auction/catalogue/111



■SBIアートオークションとは


20世紀以降のコンテンポラリーアートを中心に、モダンアートや写真・デザイン・工芸など、多岐にわたりお客様のライフスタイルを彩る良品をご紹介する公開型オークションです。登録顧客の国籍は50か国以上(※)に上り、落札総額の約3割を海外顧客の落札が占めるなど、国内随一の国際性を誇ります。日本のアートマーケットを象徴する作家の作品はもちろん、国内オークションへの出品が少ない海外作家の作品も積極的に紹介し、日本のアートマーケットの成長・拡大に取り組んでいます。
(※)2022年4月現在
Instagram:https://www.instagram.com/sbiartauction/

■オークション参加について
オークションは売却額を競り上げる方式で行われます。
初めて参加くださるお客様には、事前の登録をお願いしております。
オークションで作品を購入する方法の詳細は、以下のページでご確認いただけます。
購入方法詳細:https://www.sbiartauction.co.jp/buy-sell/buy/

■SBIアートオークション株式会社
美術品のオークション、売買、売買仲介、ファイナンス、アドバイザリー等、お客様のニーズに応じて、国内外の幅広いネットワークを活用した多角的な事業を展開しています。サービスの提供を通じて、より多くの方に美術品を所有する喜びや大切さ、面白さを伝えていくと同時に、美術品を永く大切にし、次の代につないでいくお手伝いをしております。
会社名:SBIアートオークション株式会社
代表者:代表取締役 藤山友宏
所在地:東京都江東区有明3-6-11 TFTビル東館
設立:2011年4月1日
HP: https://www.sbiartauction.co.jp/

問合せ先
SBIアートオークション株式会社 広報担当 加来・岡村
〒135-0063 東京都江東区有明3-6-11 TFTビル東館
Tel. 03-3527-6692 Fax. 03-3529-0777
Mail. artauction@sbigroup.co.jp
Web. https://www.sbiartauction.co.jp/

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PRESS - 2022.11.07

2022 PRESS REVIEW

SBIアートオークションが取り上げられたテレビ、ラジオ、新聞、雑誌、インターネットの情報などをご紹介いたします。


2022 PRESS REVIEW

2022/11/18   アートフルワールド〜たぶん、すばらしき芸術の世界〜 テレビ フジテレビ   アートコレクター入門編   詳細はこちら
2022/11/14   日本経済新聞|映像 WEB 日本経済新聞   競売品の下見会がある「SBIアートオークション」(日経クロストレンド)   詳細はこちら
2022/11/02   日本経済新聞|映像 WEB 日本経済新聞   現代アートに熱視線 コロナ乗り越え、イベント開催・競り活況   詳細はこちら
2022/07/07   国際商業 2022年8月号 雑誌 国際商業出版   アート×ビジネスの交差点(最終回)市場拡大をサポートしアーティストの活躍の場を広げる   詳細はこちら
2022/05/29   美術手帖 WEB カルチュア・コンビニエンス・クラブ   SBIアートオークションが2日間にわたり開催。最高落札額はロッカクアヤコの8300万円   詳細はこちら
2022/05         Mitsui Home deREVE Summer Issue Number 2 雑誌 三井ホーム   暮らしを豊かにする、アート作品との出合いを。 FANTASTIC ART ENCOUNTERS
2022/04/21   熱狂!1/365日のマニアさん テレビ TBSテレビ   アートを愛し過ぎて10億円使っちゃった現代アートマニアさんの365分の1日   詳細はこちら
2022/03/29   Forbes JAPAN 4月号別冊 雑誌 リンクタイズ   ART AS AN ATTITUDE アート・ドリブンな未来入門
2022/03/29   GOETHE WEB WEB 幻冬舎   現代アートのオークションに行ってみよう──鈴木芳雄 連載「アートというお買い物」Vol.1   詳細はこちら
2022/03/12   ARTnewsJAPAN WEB MAGUS   羽田圭介 連載エッセイ「色々経てアートに目覚めるかも」第3回 SBIアートオークションの会場にて   詳細はこちら
2022/03/12   美術手帖 WEB カルチュア・コンビニエンス・クラブ   約12.8億円の落札総額を記録。アートフェア東京と初めて同時開催されたSBIオークションを振り返る   詳細はこちら

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AUCTION - 2022.10.31

【落札結果&次回出品募集】第54回SBIアートオークション|Modern and Contemporary Art

2022年10月28日、29日開催のオークション「Modern and Contemporary Art」の落札結果をご報告いたします。
ご参加いただき誠にありがとうございました。

総額:1,458,625,500円
落札率:95.1%
本セールで最も多くの問合せを集めたのはオークション初出品となった武田鉄平のアクリル作品で、エスティメート下限の約32倍となる4,830万円で落札。
アリギエロ・ボエッティ、リチャード・セラ、アンディ・ウォーホル等の欧米巨匠作家の作品に国内外から多くの入札が集まり、エスティメート上値を大幅に超える好結果を記録。

>> 落札結果 [オンラインカタログ]
>> 落札結果 [PDF]

◆落札結果ハイライト
落札価格には手数料(消費税別)が含まれています。



Lot.153
武田 鉄平
絵画のための絵画 012
1,500,000 - 2,500,000 JPY
Price Realized 48,300,000 JPY




Lot.217
草間 彌生
花 (WAO)
35,000,000 - 55,000,000 JPY
Price Realized 63,250,000 JPY




Lot.222
李 禹煥
刻みより
15,000,000 - 25,000,000 JPY
Price Realized 40,250,000 JPY




Lot.226
金 昌烈(キム・チャンヨル)
水滴
10,000,000 - 15,000,000 JPY
Price Realized 26,450,000 JPY




Lot.275
リチャード・セラ
T.W.U. #14
6,000,000 - 9,000,000 JPY
Price Realized 18,400,000 JPY




Lot.277
アリギエロ・ボエッティ
Il silinzio é d'oro
3,000,000 - 5,000,000 JPY
Price Realized 9,200,000 JPY

◆開催予定と出品募集
第55回SBIアートオークション
開催日:
2023年1月27日(金)- 28日(土)
下見会:
2023年1月25日(水)- 26日(木)
出品受付締切:
2022年11月18日(金)

出品をお待ち申し上げております。
査定は下記からお申込みいただけます。
ご検討くださいますようお願いいたします。
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◆問合せ先
SBIアートオークション
Tel: 03-3527-6692 FAX: 03-3529-0777
Email: artauction@sbigroup.co.jp

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AUCTION - 2022.10.12

[Highlight] リチャード・セラ | T.W.U. #14 | 2022年10月 モダン&コンテンポラリーアートセール

2022年10月28日、29日に開催の第54回 SBIアートオークション|Modern and Contemporary Artの中から、注目作品をご紹介いたします。

「ドローイングの重量は、ペイントスティックの層の数だけではなく、主にドローイングの形状に由来するものである」
Richard Serra : Drawings, Zeichnungen 1969-1990, Benteli Verlag, 1991

リチャード・セラは、金属板を用いた大型の彫刻作品によって広く知られているが、彼の描くドローイング作品もまた作家の創作活動において重要な位置を占め、その独自性は世界的に高い評価を得ている。
セラのドローイングに対する評価が決定的となったのは2011 年から2012 年にかけて開催された大規模な回顧展である。ドローイングを特集したこの展覧会はニューヨークのメトロポリタン美術館、サンフランシスコ近代美術館、そしてテキサス州ヒューストンにあるメニル・コレクションというアメリカの著名な美術館を巡回し、大きな反響を呼んだ。

セラにとってのドローイングとは、単なる彫刻作品の習作ではなく、二次元の支持体における空間的な鑑賞体験の可能性を探求するための一つの独立した表現であり、一般的にその言葉から想起される素描や線画とは大きく性質の異なるものとして位置付けられている。1981 年に制作された「T.W.U. #14」は、セラが思い描く立体的な彫刻から平面的なドローイングへの芸術的変容の好例であり、その創作の源となったのは、セラ自身により1980 年にニューヨークのトライベッカにある地下鉄の入り口に設置された高さ36 フィートの3 枚の垂直金属板からなる巨大な彫刻作品「T.W.U.」である。タイトルはこのプロジェクトの成功に尽力した運輸労働組合 (Transport Workers Union) に敬意を表して名付けられ、作品の設置場所の固有性を重視した「場の彫刻(サイト・スペシフィック)」の概念に基づき制作された記念碑的作品のひとつとして美術史上にその名を刻んでいる。

彫刻の設置から1 年後、セラは「T.W.U.」の強固な身体性を紙上に再現することを試みる。厚みのある漆黒のペイントスティックによって表された長方形の3つの面は、荒々しくも迷いのないストロークで画面いっぱいに練り重ねられている。長方形の左側面のラインは下部に向かって斜めに描かれ、不均衡な余白を残すことにより重量の視覚化に奏功。ワックス状のペイントスティックが持つ物質的な質感と、支持体である紙の儚さとの対比は、ダイナミズムと動的な空間を作品にもたらし、素材の物理的性質による視覚的な効果を明らかにしている。



Lot.275 リチャード・セラ
1981
T.W.U. #14
ペイントスティック、紙
127.0 × 96.5 cm
来歴:
Blum Helman Gallery、ニューヨーク
KOH Gallery、東京
個人蔵、日本
文献:
「Richard Serra : Drawings, Zeichnungen 1969-1990」Benteli Verlag、1991年、P. 232、No. 189
「Thomas Lawson : Exhibition review, Artforum Vol. 19, April 1981」 P. 68 (illustrated)
JPY 6,000,000 - 9,000,000
USD 42,900 - 64,300

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参加申込期限:
[Lots. 001-148] 2022年10月27日 (木) 17:00迄
[Lots. 149-309] 2022年10月28日 (金) 17:00迄
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AUCTION - 2022.10.12

[Highlight] 李 禹煥 | 刻みより | 2022年10月 モダン&コンテンポラリーアートセール

2022年10月28日、29日に開催の第54回 SBIアートオークション|Modern and Contemporary Artの中から、注目作品をご紹介いたします。

李禹煥は、1972 年8 月、ソウルの明洞画廊(ミョンドン・ギャラリー)にて韓国では自身初となる個展を果たした。同展では、電気コードおよび電球とその光を描いた油彩画、木板をノミで刻み・彫る連作「刻みより」から明らかなように、前者ではトリックと現実が交差する錯視現象を扱う一方、後者では物質性を重視するなど多様な実験作を発表した。また、1973 年5 月、東京都美術館で開催した「現代日本美術展『現代美術20 年の展望』」展では、≪限定項≫(原題≪刻みより≫)2 点も展示した。連作「刻みより」は1972 年にソウル、1973 年には東京で紹介され、当時李が彫刻から絵画への回帰のプロセスにあったことを示している。
木板の表面にノミで刻み跡をつけた「タブロー」は、差異を伴いながら反復される身体的な行為の痕跡として、作家の意識と外界の物質との相互作用によって立ち現れる循環的な時間の概念や、そこに表出される無限といった、李の同時期の絵画作品にも通底する要素が多分に含まれている。
後年李禹煥は、より少ない所作で彫刻や絵画をさりげなくシンプルに提示することによって、「無作為」の美学を徹底することになる。しかしそうした境地にたどり着くまでには、さまざまな試みが行われている。本作は、現在では滅多に見られない「身体的な行為」を堪能できる一作品といえるだろう。



Lot.222 李 禹煥
1971
刻みより

102.4 × 89.0 × 2.5 cm
来歴:
KOH Gallery、東京
個人蔵、日本
JPY 15,000,000 - 25,000,000
USD 107,100 - 178,600

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[Lots. 001-148] 2022年10月27日 (木) 17:00迄
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PRESS - 2022.10.07

本年最後のSBIアートオークション 10月28日(金)・29日(土)代官山で開催

SBIアートオークション株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役:藤山友宏)は、2022年10月28日(金)及び29日(土)に、「第54回 SBIアートオークション|モダン&コンテンポラリーアートセール」を開催いたします。

2022年最後の開催となる本セールでは、日本を代表する現代美術家 村上隆の中国本土での初個展に出展された150 cm超のキャンヴァス作品や、もの派の巨匠 李禹煥が彫刻から絵画への回帰プロセスにあった1971年に制作した貴重な木彫作品が登場します。また、国内外問わずオークション初出品となる注目の作家、武田鉄平が本セールのカタログ表紙を飾ります。海外作家からは、ダミアン・ハーストの代表作である色鮮やかなスポット・ペインティングをはじめ、ピエロ・マンゾーニ、アリギエロ・ボエッティ、リチャード・セラ等の欧米巨匠作家のユニーク・ピースが揃います。そして、先月崩御した英国のエリザベス女王を描いたアンディ・ウォーホルのシルクスクリーン作品等、今年の集大成に相応しい特別なラインナップで皆様をお迎えいたします。

■実施概要
第54回SBIアートオークション|モダン&コンテンポラリーアートセール

【開催日時】
2022年10月28日(金)13:00-
2022年10月29日(土)13:00-
【会場】
ヒルサイドフォーラム(〒 150-0033 東京都渋谷区猿楽町 18-8 ヒルサイドテラス F棟 1F)
【下見会】
2022年10月26日(水)11:00-19:00
2022年10月27日(木)11:00-19:00

※会場入札のほか、電話、書面、オンラインで入札いただけます。
※オークションの進行状況はYouTubeから視聴できます。
YouTube Streaming:
https://www.youtube.com/channel/UC32a7MUOI-xI1DY-CghG-KA
※詳細はウェブサイトをご確認ください。
ウェブサイト:
https://www.sbiartauction.co.jp/lp/20221029/jp/

■出品作品ハイライト 
※オンラインカタログ:
https://www.sbiartauction.co.jp/auction/catalogue/110




■SBIアートオークションとは



20世紀以降のコンテンポラリーアートを中心に、モダンアートや写真・デザイン・工芸など、多岐にわたりお客様のライフスタイルを彩る良品をご紹介する公開型オークションです。登録顧客の国籍は50か国以上(※)に上り、落札総額の約3割を海外顧客の落札が占めるなど、国内随一の国際性を誇ります。日本のアートマーケットを象徴する作家の作品はもちろん、国内オークションへの出品が少ない海外作家の作品も積極的に紹介し、日本のアートマーケットの成長・拡大に取り組んでいます。
(※)2022年4月現在
Instagram:
https://www.instagram.com/sbiartauction/

■オークション参加について
オークションは売却額を競り上げる方式で行われます。
初めて参加くださるお客様には、事前の登録をお願いしております。
オークションで作品を購入する方法の詳細は、以下のページでご確認いただけます。
購入方法詳細:
https://www.sbiartauction.co.jp/buy-sell/buy/

■SBIアートオークション株式会社
美術品のオークション、売買、売買仲介、ファイナンス、アドバイザリー等、お客様のニーズに応じて、国内外の幅広いネットワークを活用した多角的な事業を展開しています。サービスの提供を通じて、より多くの方に美術品を所有する喜びや大切さ、面白さを伝えていくと同時に、美術品を永く大切にし、次の代につないでいくお手伝いをしております。
会社名:SBIアートオークション株式会社
代表者:代表取締役 藤山友宏
所在地:東京都江東区有明3-6-11 TFTビル東館
設立:2011年4月1日
HP:https://www.sbiartauction.co.jp/

問合せ先
SBIアートオークション株式会社 広報担当 加来・岡村
〒135-0063 東京都江東区有明3-6-11 TFTビル東館7F
Tel. 03-3527-6692 Fax. 03-3529-0777
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