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AUCTION - 2022.10.12

[Highlight] 李 禹煥 | 刻みより | 2022年10月 モダン&コンテンポラリーアートセール

2022年10月28日、29日に開催の第54回 SBIアートオークション|Modern and Contemporary Artの中から、注目作品をご紹介いたします。

李禹煥は、1972 年8 月、ソウルの明洞画廊(ミョンドン・ギャラリー)にて韓国では自身初となる個展を果たした。同展では、電気コードおよび電球とその光を描いた油彩画、木板をノミで刻み・彫る連作「刻みより」から明らかなように、前者ではトリックと現実が交差する錯視現象を扱う一方、後者では物質性を重視するなど多様な実験作を発表した。また、1973 年5 月、東京都美術館で開催した「現代日本美術展『現代美術20 年の展望』」展では、≪限定項≫(原題≪刻みより≫)2 点も展示した。連作「刻みより」は1972 年にソウル、1973 年には東京で紹介され、当時李が彫刻から絵画への回帰のプロセスにあったことを示している。
木板の表面にノミで刻み跡をつけた「タブロー」は、差異を伴いながら反復される身体的な行為の痕跡として、作家の意識と外界の物質との相互作用によって立ち現れる循環的な時間の概念や、そこに表出される無限といった、李の同時期の絵画作品にも通底する要素が多分に含まれている。
後年李禹煥は、より少ない所作で彫刻や絵画をさりげなくシンプルに提示することによって、「無作為」の美学を徹底することになる。しかしそうした境地にたどり着くまでには、さまざまな試みが行われている。本作は、現在では滅多に見られない「身体的な行為」を堪能できる一作品といえるだろう。



Lot.222 李 禹煥
1971
刻みより

102.4 × 89.0 × 2.5 cm
来歴:
KOH Gallery、東京
個人蔵、日本
JPY 15,000,000 - 25,000,000
USD 107,100 - 178,600

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